北川漁業協同組合の取組み~水を守る森を残そうかい~
1.山の現状
四方を山で囲まれた北川は昭和40年頃から始められた人工森が伐期を向え緑の山々は見渡す限り切られています。
伐採のために、林道より伸びる作業道が造られています
造られた林道は至る所で崩れています
作業道・土捨場より崩落する山々
一雨ごとに濁水として流れ出ます
雨によって流されてできた土砂の堆積
きれいなはずの北川も雨が降る度に濁水が川を流れます
2.水源の森
水辺の環境保全のために、20年、30年前に見た自然を取り戻そうと「水を守る森を残そうかい」を合言葉に 河川流域の雑木林を保全しています。平成12年の活動開始より現在までに380.9町歩(平成21年5月現在)の多様性のある雑木林を保全することができました。
水源の森看板
契約林100年の森を目指します!!
保存契約した雑木林の山々
調印式の様子
北川町は「ホタルの名所」水産動植物資源の保護のみならず、自然環境保全を求め「水を守る森を残そうかい」を合言葉に、水源の森づくりをこれからも継続していきたいと思っています。
地権者の方々と保存した雑木林へ樫の木の苗(東海地区 内田孝氏提供)を植樹しました
平成18年度 日本水大賞 水資源功労者表彰 国土交通大臣賞を受賞しました!!
「水を守る森を残そうかい」の取り組みが国から評価され、水資源功績者に選ばれました。宮崎県では20年ぶりとの事で組合としても名誉なことだと喜んでいます。
今後の計画として・・・
水源の森づくりを継続しながら 組合員や地域住民だけでなくイベントを通じて 川に接する機会の少ない人たちを北川に誘い 楽しみの中で 河川環境保全に対する考え方や自然との共生について考えていただくことで 川を大切にする心を培い 水辺の環境を周りの人々と共に守り 甦らせる努力をしていきたいと思っています。